
いわき産学官ネットワーク協会 事業紹介
今号より『公益社団法人 いわき産学官ネットワーク協会』の事業を連載でご紹介します
公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会は、いわき地域内外のネットワークを活用して、企業の経営革新、新産業・新事業の創出、雇用の創出を図り、いわき地域の活性化に貢献することを目的として2006年(平成18)5月に設立されたいわき市の中核的支援機関です。 事務局職員のほか、企業支援を担当する産学官連携コーディネータやインキュベーション・マネージャを配置して事業運営にあたっています。また、弁護士や弁理士、中小企業診断士、高等教育機関の研究者等約100名を登録専門家として組織化して地域企業の経営課題解決等を支援しています。こちらでは主な事業についてご紹介いたします。
いわき産業創造館管理運営事業(指定管理者)
いわき駅前LATOV6階の産業交流拠点施設「いわき産業創造館」の指定管理者として、産業交流・産業支援・新産業創造の3つの施設機能を十分に発揮できるよう、ハード・ソフト一体的な施設運営を展開しています。2021年(令和3)10月には館内にシェア・オフィスを整備し、スタートアップや副業・兼業の方々等の新たなビジネス拠点としてご利用いただいています。
創業者支援事業
いわき産業創造館内に整備された全11室の創業者支援室(インキュベート・ルーム)を運営し、スタートアップや創業意欲者等の入居者に対するハード・ソフト両面からの創業支援を実施しています。インキュベート・ルームには起業の専門家(インキュベーション・マネージャ)を配置して、入居者の創業や事業化に向けた個別支援を行っています。これまで46社のスタートアップに入居いただき、いわき市の新たな産業の担い手として事業活動を継続。近年ではUIJターンの受け皿として、市内外からの新規事業者の誘致等にも貢献しています。
事業化支援・技術開発支援事業
産学連携や企業間連携等によって取り組む研究開発・技術開発プロジェクトを公募で選定し、採択事業に対しては、委託形式による資金支援やICSNの産学官連携コーディネータがハンズオン支援を行う等、事業化に向けたプロジェクト支援を実施しています。これまで120余りのプロジェクトを採択していわき市における新事業の創出を図ってきました。 また、国から認定を受けた経営革新等支援機関として、競争的資金をはじめ研究開発費の獲得支援等も併せて実施しています。
販路開拓・海外展開支援事業
「売れるものづくり」を支援するため、国内外の支援機関やカウンターパートと連携し、展示会出展助成や共同出展、海外ミッション派遣等、地域企業の新たな販路の開拓や海外展開に向けた様々な取り組みを支援しています。また、国内外の企業や団体、研究機関等との技術連携や人材交流など新連携への発展を目指したネットワーク構築にも注力しています。