マーチング通信 特集記事

小川諏訪神社の本殿に施された白うさぎの所以
今から歴史を遡った鎌倉時代の1322年、当時の領主小川入道義綱が諏訪大社へ詣で、国家・一族・一村の安寧を守護賜るべき御分霊を拝し、総村の鎮守として創建した神社が小川諏訪神社です。
時は流れ、今年創建より700年の記念年を迎えました。
神社境内には、樹齢600年以上のいわき市指定天然記念物であるしだれ桜(エドヒガンザクラ)があり、毎年全国各地より沢山の方々が観桜・御参詣に訪れます。
中央参道を挟み、色濃い花を咲かせるベニシダレザクラ、鳥居と本殿の朱色、そして山々と竹林の緑とのコントラストは大変風情のある景色です。
しだれ桜の枝々を見上げ本殿に目を移しますと、中央部に彫刻された〝波の中の白うさぎ〟がご覧いただけます。この彫刻が施された所以は、神社の御祭神である事代主神(コトシロヌシノカミ)と建御名方神(タケミナカタノカミ)が、神話「因幡の白うさぎ」で白うさぎを助けたことで知られる大国主命の実子ということにあります。
創建700年を記念し、旧正月の2月1日より頒布が開始されている記念御朱印には、その本殿の彫刻〝波の中の白うさぎ〟と天然記念物である〝しだれ桜〟を描き、神社を一枚に表した御朱印となっております。